YURIです。一年ほど前に歌った(確か)アヴェ・マリア。
ロシアの作曲家、ウラジーミル・ヴァヴィロフの作品で、長い間、「カッチーニのアヴェ・マリア」と言われてきました。
作曲家本人が、自分が作ったと言わなかったからです。と言うか、言えなかった。
旧ソヴィエトの国家の元で生きた芸術家には、宗教的なこと、キリスト教的な作品は、表現してはならない事でした。
過去の芸術家が作った作品を演奏するのならば許されますが、新しい作品を、それも、「アヴェ・マリア」というもろにキリスト教的な歌を、作ったとなれば、どのような扱いを受けるかわかりません。
ヴァヴィロフは、それゆえに沈黙を貫き、貧しい暮らしの中で亡くなりました。
この歌は、「アヴェ・マリア。アーメン」という歌詞しかありません。
しかし、それしかない、それゆえに、作曲家の悲しみ、怒り、助けて欲しいという願い、そして最後に、「それでも全てをおゆだねします」という祈りが。全て込められている気がします。
この歌は、スラヴァという歌手によって有名になりました。
実は、この歌を歌うことになった時、他の人はどんな風に歌っているのかと思い、CDなど聞いてみたのですが、
スラヴァの歌を聞いて、
「なんぼと肺活量すごいねん、この人」
と、思いました。どれだけ続くんだよ、息。
CDに合わせて同じテンポで歌ってみました。
無理でした。途中で、「………、ぜは~っ!」となる。続かない。
他の歌手は? と思って聞いてみたら、
やはりみなさん、途中で息継ぎしてました。スラヴァの肺活量が、ものすごーく特別だったみたいです。
でもこれぐらい、息が続くと良いなあ。ということで、目標にしています(-_-;)
妹のくみと歌っています。
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